ども。檀原(@yanvalou)です。
昨日はじめて「東洋経済オンライン」さんに寄稿しました。
こんな記事です。
先日のエントリーの加筆修正版ですね。
担当編集者さんによると、昨日1日で約6万PVになったそうです。
1日で万単位のアクセスというのは僕にとって異次元の領域で、「媒体の力ってすごいな」と驚きあきれるばかりです。
とは言え、僕は軍事関係の専門家ではありません。
このブログを見れば分かるとおり、もっと地に足ついたことやニッチなことに興味を持っています。
ですから引き続き軍事関係の記事を期待されても困ってしまいます。
自分のなかではあくまでも「身近な近隣自治体の話題」というくくりですから。
……と言いつつ、本日の日中ISDEF当日の取材に行ってきました。
「ISDEF」は「イスデフ」と読むそうなのですが、日本人は誰も読めてなかったのでは……。
懸案材料となっていた武器の展示ですが、ありませんでした。
兵器関係はカタログ配布のみです。
あとは開幕に当たって、愛称が「ブキさん」だという主催者側の方のスピーチがありました(笑
会場がバスケットボールなどの試合をする「とどろきアリーナ」だけに、かなりこじんまりした展示会でした。
文字通り「大山鳴動して鼠一匹」。
ただし出展はその方面で名の知られた企業ばかり。
本筋から外れますが、感心したのが元防衛庁長官の大野さん(上の写真右端)のスピーチ。
外交官でもないのに、英語のスピーチがものすごく上手い。
きちんと冒頭で笑いも取っており、場慣れしてることが一目瞭然でした。
こんな人材いたんだ、とびっくりです。
見た目は「しょぼくれた田舎のじいさん」という感じだけに(失礼!)、そのギャップにやられました。
会場の表ではヒステリックに反対デモが行われており、和やかに商談が行われている内部との対比が、なんともいえない感じで。
メディアが結構たくさん来ていましたが、本当に地味なので、一通り撮影したらみんないなくなっていました。僕も1時間ちょっと(デモの取材も含めると2時間くらい)で退散しました。
率直に言って、セキュリティーのために外国企業から買い物することに僕は反対していません。
ただイスラエルがあまりにも堂々とやらかしてしまった(無抵抗なデモ隊への度重なる狙撃)ので、しばらく買い控えする方が国際世論の流れに沿っていると思います。
とは言え、「こんなところで抗議デモをするくらいなら、川崎で権勢を誇る東芝に抗議すれば良いのに」というのが素朴な感想です。
東芝は自衛隊に納入する機器(知人が小向工場で「装甲車を見たことある」というので、きっと装甲車にも関係しているのでしょう)をつくっているそうです。
ISDEFは明日で終わり。もう二度と川崎には来ません。
それよりも、これからもずっと地元で操業する企業にもの申した方がどれだけ生産的か。
でも地元の雇用を左右する大企業と戦うのは、むずかしいんでしょうね。
川崎は公害と闘ってきた長い歴史を持っています。
しかし「国防」とか「平和」となると勝手が違ってきます。
相手が抽象的すぎて、生活をかけるほどのモチベーションが保てないのが普通です。
それこそ生活を犠牲にして布教に励む新興宗教のように、貧しくも慎ましい生活を強いられますが、どこまで報いられることか。
なにもしていない僕が偉そうに言うことではありませんが、抽象的な対象(平和、人権、神様など)に人生をかけられる人というのは、いつの時代にもいたと思います。
しかし度が過ぎると、敬遠されていきます。
身近な街に「武器商人」がやってきた。
たったひとつの出来事が、街に波紋をひろげていきます。
まるでイソップ童話の世界に紛れ込んだようでした。
今日の記事は以上です。
またのお越しを、お待ちしております!