メケメケ

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町工場や倉庫がひしめく運河のほとりから、セカイに向けて書き綴るブログ。

学生結婚した幸せいっぱいのカップルに、話を聞いてみた

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DSC_4097 / 木由子攝影

ども。檀原(@yanvalou)です。

今回は、久々の LookMe 経由のインタビュー記事です。
お話を伺ったのは、大学3年のとき学生結婚し、子供にも恵まれたという「てーるーさん」。

じつはインタビューの申込みをしたのは昨年12月。
実際にご質問させて頂いたのが3月で、原稿を上げたのが5月下旬という超のろのろしたペース。
当初学生だったてーるーさんは社会人になってしまい、申し訳ない限りです。

若い夫婦の幸せそうな家庭を思い浮かべながら、読んでみてください。

* * *

じつはお付き合いを始めたのは、デートの前だったんですよね(笑)

(てーるー:以下(て))僕は埼玉出身で、高校までは実家に住んでいました。
高校を出た後、沖縄の大学に進みました。沖縄とは全然縁がない家庭で、僕一人が勝手に沖縄に行ったという感じです。
この選択をしたのは、自分の人生で良い選択の一つだったと思います。

いまは学校を卒業して4月から社会人です。就職を機に千葉県の松戸に越してきました。就職が1週間後なので、学生結婚の期間は残り1週間です。


沖縄 / hagoromogumi

−−結婚して何年目ですか?

(て)2年目ですね。2018年の8月に結婚したので、今年で2年経ちます。

−−今の気分は?

(て)早く社会人になりたい気持ちが強かったので、楽しみではあります。

−−奥様と出会ったのはいつですか? 

(て)大学に1年通ってから、2年間つづけて休学したんですね。その期間中に出会いました。

−−どういった理由で休学したんでしょうか?

(て)僕自身が末日聖徒イエス・キリスト教会、俗に言うモルモン教なんですけど、教会のボランティア活動をするためですね。

両親と祖父母がずっと教会に行っていて、僕自身も生まれたときから親に連れられて通ってました。彼女も教会の人で、ボランティアで出会っています。

「同じ宗教じゃないと結婚するのは難しい」と聞いてはいますけど、僕たちは同じ宗派なのでそういう点では助かってますね。

−−それまでは知らなかった訳ですから、奥様は別の教会に通っていたということですか?

(て)彼女は三重県出身です。ボランティア場所が関東で、関東で出会ったという感じですね。彼女も両親の代から教会に通っているそうです。

−−ボランティアはどんな感じでしたか?

(て)2人組になって自転車で道行く人に声掛けしたり、戸別訪問もよくしました。駅前でチラシを配ったりだとかですね。あとはどんどん市町村に聞いてゴミ拾いだとか、引っ越しの手伝いもやったことがあります。

スケジュール自体はあまり決まっていなくて、前日に同僚と相談します。決まった予定がなければ午前中は勉強して、午後は外に出かけていくというのがメインになります。

−−彼女とペアを組んでいたという感じですか?

(て)ペアは同性と組むんです。日本中に教会はありますが、それぞれに男性4名、女性は2名などという風にボランティアの宣教師が派遣されるんですよね。彼女とは同じ場所に配属されたことがあったので、面識を持ちました。同じ場所で働いたのは4ヶ月半か5ヶ月くらいですかね。

基本6週間サイクルで転勤することになっているんですが、そのときはたまたま「ステイ」になって4ヶ月一緒にいた、という感じです。

−−てーるーさんの場合は2年でしたが、フルタイムのボランティアは普通どの位の期間ですか?

(て)男性は2年間、女性は1年半と決まっています。それ以上もそれ以下もないですね。

−−モルモン教は外部から見ると清く正しいイメージなんですけど、ボランティア期間中に男女が出会うことは結構あるんですか?

(て)ボランティア期間中は恋愛は禁止ですね。元々お付き合いしていた方がいれば、無理に別れろということはないですけど、新しい出会いは基本的には出来ないです。なので「恋愛目的でボランティアする人はいない」と考えてもらって良いかなと思います。

ただ友人としての(男女の)出会いはたくさんありますから、ボランティア期間が終わってから連絡を取り合って恋愛に発展するというケースはよくありますね。

−−なるほど。彼女と連絡を取り合うようになった切っ掛けは、なんだったんでしょうか?

(て)人によってボランアが始まる時期も終わる時期もバラバラで、僕の方が半年早く終わったんですね。

じつは彼女のお父さんは宮古島の出身で、沖縄によく来るとずっと話していたんですね。だから彼女もボランティアが終わったら、また沖縄に遊びに行くという話をしていたんです。

それでボランティアが終わった後も連絡を取り合いました。

いまはルールが変わったみたいですけど、ボランティア期間中は、週に1回夕方の6時までしか連絡が出来ないんですね。しかも決められたメールアドレスしか使えません。そこで毎週月曜日にメールで半年間連絡を取り合いました。

−−連絡を取り始めたときは恋愛感情は既にあったんですか?

(て)最初ははっきりとはなかったな……。他の人ともデートに行ったりしていたので、そのときは彼女だけという風には考えてなかったですね。遊びに行けたら良いかな、と思っているうちの一人という感じだったと思います。

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−−最初のデートはどんな感じでしたか?

(て)じつはお付き合いを始めたのは、デートの前だったんですよね(笑)

−−意味が良く分からない(笑)

(て)彼女のボランティア期間が終わってから週1回という縛りがなくなったので、毎日電話で話すようになったんですよ。LINEもしながら、お互いの性格を知るようになっていって、2週間か3週間くらいですかね。僕の方から電話で告白をしてお付き合いをはじめました。

−−おお。

(て)ですから、最初のデートのときには既にお付き合いをしている状態で、最後に会ってから7ヶ月ぶりくらいの再会でした。

ほんとうに偶々なんですけど、彼女のボランティアが終わったタイミングで、彼女が一家で沖縄に越してきたんですよ。そのタイミングで、はじめてデートしました。

−−最初のデートはどんな感じでどこへ行きましたか?

(て)最初は海ですかね。当時あまりお金がなかったので、共通の友人達とカラオケに行ったり海に行ってましたね。

−−最初はグループデート的な感じだったんですね。そこから結婚するまでの期間はどれくらいでしたか?

(て)2回目のデートで彼女から言われて結婚を考え始めたんですけど、そこから2ヶ月くらいですかね。

親戚の皆さんにも認めてもらって、僕の方から「結婚して下さい」とプロポーズしたのが、つきあってから3ヶ月後くらいでした。その期間はあっという間で……。僕たち自身「こんなに早く進んで良いのかな」とびっくりしていましたね。

僕が卒業するまで結構時間がありました。彼女は僕より一つ年上なんですけど、短大を卒業していたので既に社会人だったんですね。彼女は「そんなに待てない」と思っていたらしくて、2回目のデートのときに「結婚したい」と言われたんですよね。

 

次にお付き合いする人とは、必ず結婚しよう

【ここで子供を寝かしつけていた妻のさやさんに登場してもらいました】

(さや:以下(さ))「ああそうだったな」と思いながらそばで聞いていました(笑)

−−プロポーズはさやさんからなんですね。格好いいですね。そのときは友達に報告したりしたんですか?

(さ)私の地元には結婚が早い友達が多いんです。19のときに結婚した子と22で結婚した子。自分の親友がみんなそんな感じで、私はもう働いていましたし、結婚すること自体に抵抗はなかったですね。

三重から沖縄に引っ越すと決まったときに、「じつは沖縄にすごく会いたい人がいるんだよね。もしかしてその人と結婚することになるかも」みたいなことは、仲の良い子にはちらっと話してました(笑)

−−ということは、大分前から意識はしていたんですね?

(さ)私はいまの主人とお付き合いする前に、真剣に結婚を考えてお付き合いしていた方がいたんです。その人とは大学のときから2年以上いっしょにいたんですけど、結局「この人は違うな」となったときに、今の主人が現れました。

「次にお付き合いする人とは、必ず結婚しよう」と、主人より結婚を意識していました。「結婚頑張るぞ」という気持ちが強かったな、と思います(笑)

−−今の話は個人的に思い当たることがあって、今日の一連の話の中で一番身近に感じられました(笑) 大学のときに付き合っていて逃げられた彼女がそのパターンだったなという(笑)

向こうは大分結婚したがっていたようでしたけど、別れてから半年しないうちに結婚したんです。たぶん女の人は真剣に結婚を考えてダメになると、「つぎ結婚頑張るぞ」となるのかもしれませんね。

(さ)女性の方が結婚を真剣に考えてるというのは、よく聞きますね、私の周りでも。男性は「もうちょっと先、もうちょっと先」と考える方が多いんです。お付き合いしていた方もそうでした。

(て)安定してからという意識が強いんですよね。

(さ)そうそう。男性は自分が養う立場上、「仕事がある程度安定してから」と考える方が多いんでしょうね。女性側としては、好きな人とはなるべく早くずっと一緒にいたいと思いますし、子供も早い方が体の負担が少ないよな、と。ほかにも理由はありますが、遅くするよりは早い方が良いかな、と個人的に思っていました。

私が自分の決意を伝えた段階では、主人はまだそこまで決意が固まっていませんでした。はじめは「どうしよう、どうしよう。本当に結婚するの?」という感じでした。
そこから決意を固めてプロポーズされるまで、主人に頑張って頂いたかな、と思いますね。

−−自分の方からプロポーズして、煮え切らない態度を取られて、そこからプロポーズをされるまでに3ヶ月。その間、どうやっててーるーさんを操縦したんですか?

(て)「早くプロポーズしてよ。いつするの?」って、よく言われていました(笑)

(さ)「私は結婚したいと思うけど、なんであなたはそう思わないの?」と訊いたんですね。
「学生だし、お金がないし、奥さんになる私に迷惑かけるし」と理由を言われたんですけど、「ここをこう頑張れば大丈夫だろうし、理由ばかり付けて結婚しないのは良くないよ」みたいな感じで説得しました(笑)

(て)そんなに早く結婚するとは思ってなかったですから、僕はすごくびっくりして。お金の面でもそうですし、それ以外の面に関しても僕が学生だと心配すると思いました。いろいろ考えて、自分の両親や家族とかにも相談をしたんです。

でも、彼女の家族は賛成してくれたんですよね。ご両親も親戚の皆さんも「結婚したら良いよ。なにも心配しなくて良いから」と言って下さったので、「じゃあ本当に考えてみよう」と思ったんです。

結婚後の生活について、何が出来るか考えたんですよね。まずは金銭面です。僕自身は学費も生活費も自分で払っていたので、1人で生活する分には問題ありませんでした。

でも結婚したら2人でする生活です。もし彼女に何かあったら僕が支えられるのか? 子供が生まれる可能性もあります。いろいろな生活スタイルを考慮して、必要な費用の計算をしました。僕の親戚には反対している方も結構いたので、認めてもらえるようにプレゼンテーションじゃないですけど、説得して認めていただきました。


DSC_2762 / 木由子攝影

−−親御さんに話したのはどの段階ですか?

(さ)付き合ってすぐ私の両親には「付き合いたい方がいるんだけど、多分私この人と結婚すると思う」と言いましたね。
父も母も「ああそうなの? 頑張れ頑張れ」という感じでした。

−−おもしろい。

(て)そこがびっくりですよね(笑)
相手が学生だったら、不安に思うのが普通の反応だと思うんですけど、彼女のご両親は全然そんなことがなくて。たぶん珍しいパターンだと思うんですけど。

(さ)ふふふ。

(て)それはすごく助かりましたね。そのお陰で決意できたというのもあるので。そこで反対されていたら、かなり難しかったと思うんですけどね。

−−最初のデートからプロポーズするまではどの位の頻度で会っていたんですか?

(て)基本は週2回ですね。
当時僕は名護に住んでました。彼女は那覇です。名護は沖縄の北部です。那覇はかなり南の方。沖縄の中では大分離れていました。
もちろん彼女は仕事がありますし、僕自身も大学が毎日ありました。

おまけに沖縄はバスがすごく高いんですよ。那覇まで行くのに片道千円以上するので、学生だった当時の僕にはかなり難しかったですね。
僕は車を持っていませんでしたので、彼女が来てくれることが多かったんですけど、週に2回が限界でしたね。

−−プロポーズはどんな風にしたんですか?

(て)小さな展望台でいきました。沖縄は山がちな地形なんですけど、丘の上の夜景が綺麗なところです。

じつは僕の下調べ不足で狙っていた場所は閉まっていたんです。
そこで急遽探して、本当に小さな展望台を見つけました。たぶん名前もないようなところでしたが、夜景はバッチリ。プロポーズも上手くいきました。


展望台 / being0828

プロポーズしたのが12月で次の年の8月に結婚。ちょっと間隔が空きましたね。それまでは準備期間という感じで、お金を貯めたりしていました。

−−式はちゃんと挙げたんですね?

(て)そうですね。教会で挙げました。
僕たちの教会には、挙式を執り行う「神殿」と呼ばれる施設があるんです。

教会とは別の建物で、日本には札幌と福岡と東京の3箇所しかありません。第1希望の東京は改修工事の完了が数年間先という状態だったので、札幌で式を挙げました。出来たばかりの神殿でしたから本当に綺麗でしたよ。

−−ハネムーンは行きましたか?

(て)僕たちにとって初めての札幌でした。結婚式が終わって数日間、レンタカーを借りて函館方面に旅行しました。函館は素晴らしいところでしたね。また行きたいです。

 

卒業するまで待つ理由は何?

−−そして新婚旅行も無事に終わり、沖縄に戻って結婚生活が始まったと思うんですが、家はどこに構えましたか?

(て)僕が住んでいた名護のワンルームに、そのままずっと住んでました。彼女は結婚を機に仕事を辞めて、名護で新しい仕事を始めましたね。

−−お子さんを授かったのは?

(て)結婚して1年後ですね。去年の8月に娘が生まれて、もうすぐ8ヶ月になるところです。

−−なんかもう、テレビドラマでしか分からない世界です

(て)テレビドラマ……そうですね。学生結婚って日本ではあんまり聞かないじゃないですか。
友達でもあまりいない。ほかの大学では何人かいたものの、日本では受け入れがたいというか、最初はすごく心配されました。

「学生結婚する」と周りに言うと、「彼女が妊娠しているのか」と聞かれますね。そういうことがないと学生結婚というのは考えられないくらい珍しいんだろうなと、思いました。

−−学生結婚した有名人というと、村上春樹がいますよね。

(て)そうなんですか! 
昔から学生結婚って、なくはなかったですもんね。

ボランティア期間中に、外国の友達もたくさん出来たので話してみると、外国では珍しくないんですよね。大学によっては夫婦専用の寮もあるらしくて、学生結婚する人は当たり前にいるみたいです。
「卒業するまで待つ理由は何?」と逆に聞かれたりもしました。

休学することも日本では珍しくて、なかなか見ないですもんね。休学するといったときも、周りからびっくりされましたから。

−−子供を作ることに関しては不安はなかったですか? 結婚は学生のうちでも良いとしても「子供は就職してから」という考えはなかったのでしょうか?

(て)「大変だろうな」と最初から思っていました。もちろん時間もないですし、妻が働けなくなれば金銭的に厳しくなります。僕自身のアルバイト代だけで生活できるのか、という不安ももちろんありました。

【ここでてーるーさんの声は小さく萎んだ。しかし突如、吹っ切ったように力強くなった】

(て)学生結婚を決めたときもそうだったんですけど、妻と一緒だったら大変なことも経験したいという気持ちが、お互いにあったんですね。だから僕も結婚できるかな、と思ったんです。大変なことを今経験しておけば、後で楽になるというか。一番下を知っておけば、これから上がることしかないと2人とも考えました。たいへんなことを理由に後廻しにはしなくても良いかなと思います。

妊娠していると分かったときには、純粋に嬉しかったですし、いまも生まれてきてくれてすごく良かったなと心から思ってますね。

−−ということは避妊は全然考えなかったと言うことですね。

(て)そうですね。

早く結婚したのは宗教的なバックグランドも大きいと思います。家族を一番大事にするというのが教会の教えでもあるので。うちの教会では家族のことを最優先する、良い家族であるためにはこうするという教えがありますから、そういう背景も大きいかも知れません。

−−親族から祝福された結婚だから、子供ができたときも親戚の方達は大喜びだったわけですね?

(て)お互いの両親にとって初孫だったので、本当に大喜びして下さいました。

−−兄弟関係を全然聞いていなかったんですけど、兄弟はいますか?

(て)お互い4人兄弟ですが、兄弟で初めての結婚です。僕が1番上で、下に3人。妻は2番目ですね。上にお姉さんがいてあとは弟妹が下にいます。

僕たちも将来、4人子供を作れたら良いかなと。もちろん妻の体調にも寄りますけど。「兄弟は多い方が良いよね」とお互いに言っています。

娘は来週で8ヶ月。妻にほとんど助けてもらっているというか、沖縄にいた頃は、僕自身はアルバイトを2つ掛け持ちしていたのであまり家にいる時間はなくて、妻に育児などをやってもらってましたね。

−−子供の世話や家事の分担はどんな感じでやっているんですか?

(て)とくにこれというのはないですね。洗濯は僕がすることが多いですけど、掃除は人を呼ぶときがあったら、二人でやったりしますし、料理は基本的に妻がしてくれますね。
 
−−最後に、これから先を見据えて思うことがあれば、お願いします。

(て)まずは社会人になって安定して家族を支えていきたいな、という思いがありますね。

松戸は若い夫婦が多くて子育てが充実していると聞いて引っ越してきました。徒歩圏内にいくつも小学校がある所で、どこに行っても子供を見ます。今後パパ友をつくったり色々あると思いますけど、家族ぐるみのお付き合いが出来たら良いなと思います。

これから学んでいくことがたくさんあると思いますが、それも楽しみですね。何を学ぶのか分からない部分もありますけど、それも楽しみに変えて、いろいろ吸収できたら良いと思います。

(さ)私の両親も、主人の両親も、両方とも50代ですけど、今も仲が良いんです。主人のおじいちゃん、おばあちゃんもみんな仲が良いご夫婦なので、子供が大きくなってもずっと円満でいられたら良いな、と。子供や人が周りにいても、自分の家族への愛情表現を抵抗なく出来る家族がつくれたら良いかなと思いますね。

−−良い話が聞けたな、と思います。ありがとうございました。

てーるーさんとのマッチングにはLookMeを活用しました!

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