メケメケ

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町工場や倉庫がひしめく運河のほとりから、セカイに向けて書き綴るブログ。

ヨコハマの魅力は「猥雑さ」なのか?

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ども。檀原(@yanvalou)です。

先日、伊勢佐木町の映画館「シネマリン」の館主・八幡さんと立ち話しました。

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同館はいわゆる独立系の映画館で、シネコンなどの大手が配給する映画ではなくミニシアター系の良作を上映しています。八幡さんは演劇が好きで、若い頃はアングラ劇団「黒テント」の大ファンだったといいますから、独立系の映画館を経営しているのもその流れなのでしょう。

さてその「黒テント」を主催していた演出家の佐藤信ですが、現在伊勢佐木町からほど近い場所で「若葉町ウォーフ」という宿泊施設付きの小劇場を運営しています。終電を気にせず稽古が出来、打ち上げも時間を気にせず楽しめるというありそうでなかった施設です。演劇界ではちょっとした話題になっています。

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そんな訳であこがれの人がご近所にやってきたものの、映画館の経営で忙しくなかなか「若葉町ウォーフ」に足を運ぶ時間が作れなかったという八幡さん。つい最近、ようやく佐藤さんとお話しできたとのこと。

そのとき八幡さんが「なぜ東京ではなく、横浜に拠点を作ったのですか」と訊いたところ、以下の三つの理由が挙がったそうです。

  1. ドミトリーつきで稽古場も兼ねた劇場に適した物件が都内で見つからなかったから
  2. 伊勢佐木町界隈の猥雑さが一発で気に入ったから
  3. 東京の町がどこも同じに見えてしまったから

確かに他所のひとたちが横浜の「猥雑さ」に惹かれた、という話は聞きます。
今や懐かしい作品ですが、林海象永瀬正敏コンビの「濱マイク」シリーズは、まさに「若葉町ウォーフ」界隈が舞台になっていた物語ですが、林監督も「猥雑さ」が気に入ったからこそ、この町を選んだと語っていました。

横浜といえば「おしゃれな街」というのが従来のイメージですが、ネットを徘徊すると「寿町」「黄金町」など怪しい街路で町歩きしたい、という物好きな若者が一定数います。

いっとき盛んに「昭和レトロ」という切り口で横浜が語られてた時期もありました。しかしいまや「おしゃれな街」ではなく、「ディープな街」という存在なのでしょうか?

ミナトや異国情緒の残影は遠く過ぎ去ってしまったようです。

最後に蛇足を1点。

佐藤さんがあげた3ですが、ちょっとちがうと思います。
最近、品川区とか江東区のような「運河の多い町」が面白いと思っているのですが、運河の多いところは古い時代の痕跡が残っていたり、労働者街だったりと、独特の風情を持っているケースが多いものです。

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例えば品川には昔の宿場町の痕跡が結構残っており、かつ少し外れると屋形船やコンテナヤードがあります。高層マンション、運河、モノレールが三位一体となった芝浦の風景に、なんともいえないペーソスを感じるのは僕だけではないでしょう。「どこも同じ」はないんじゃないでしょうか。

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今回の話は以上です。
またのお越しをお待ちしています。