ども。檀原(@yanvalou)です。
2016年と17年に台湾に行きました。
そのとき気になって仕方がなかったのが、街のそこかしこで目にする、なんともいえないおかしみ。
文化が近い日本人だからこそ感じるのかも知れませんが、わざわざ報告するほどではないものの、妙にインパクトのある現象が多くていけません。
いくつかかいつまんでみました。
働くおじさん達の動きがユーモラス
まずはこちらを御覧下さい。
何とも言えないですよね。
このペーソスはなんでしょうか。
お次は静止画で恐縮です。佐藤健寿さんの『奇界遺産』のお陰ですっかり珍スポットとして知れ渡った「麻豆代天府」に、台南から移動する道中で出くわしました。
工事現場でセメントを攪拌するのに使われるハンドミキサー。このハンドミキサーで挽肉を作るおじさんです。
かつて一世を風靡したスギちゃんのギャグ「ワイルドだろ〜」が似合いそうです!
天秤棒が大活躍
上の写真は、台湾の離島、澎湖諸島最大の都市・馬公で撮影した1枚です。
世界最大の自転車メーカー「GIANT」やパソコンメーカー「Acer」、スマホで有名な「HTC」、iPhone の部品メーカーとして名を馳せる「鴻海精密工業」などを抱え、なおかつ他のアジア諸国に先駆けて同性婚を法制化するなど、台湾はまちがいなく先進国です。
その一方で、昔ながらの天秤棒を担いで行商している人がいます。
この落差が溜まりません。
道端で行商している人は結構いますね。
屋台をセットするとかすれば良いのですが、路肩にものを置いただけという人も珍しくありません。
幹線道路沿いで売れるんだろうか?(花蓮郊外にて撮影)
なにやら果物が巨大です。ウリの一種でしょうか?(花蓮郊外にて撮影)
霊柩車が慎ましくない
じつは2台走っていたのですが、前の車両と間隔が空いていました(台南郊外で撮影)
車が祠を背負っているような……。
台湾の国民的な信仰は道教ですので、お葬式のときは爆竹を鳴らして故人を派手に送り出すそうです。
爆竹に負けない霊柩車というと、こういうデザインになるのでしょうね。
「の」が気になる
台湾の街角では、やたらと日本語の「の」をつかって日本語風にした看板を見かけます。
日本人が「之」をつかってインチキ中国語をでっち上げるような感覚なのでしょう。
日本製が信頼されている証でもあると思います。
「女子力」は「女力」なのでしょうか?
檳榔はお口のセクシーな恋人?
セクシーお姉さんをフィーチャーした檳榔(ビンロウ)の看板は、台湾で見かける風景のひとつ。
檳榔自体は天然の噛み煙草みたいなもので、かなり人を選ぶと思います。
好奇心から買ってみましたが、一粒で懲りました。
このように葉に包まった状態で入っています。
なんでも昔はセクシーなお姉さんが直接檳榔を販売していたようなのですが、現在はもっぱら看板だけにその面影を残しているのだとか。
……と思ったら、まだいるところにはいるみたいです。
こんな動画を見つけました。
台北市近くの幻の檳榔西施(ビンロウガール)を調査【台湾にまだいた!】
日本人には馴染みのない民間信仰
「台湾(中国)も日本も仏教圏だから、宗教も似てるでしょ?」というあなた。
残念ながら台湾には僕たちの知らない神さまがたくさんいます。
宗教観(というより宗教絡みの美的観念)もかなりちがうと言えるでしょう。
前述の「麻豆代天府」や「鹿港貝殻廊」、「南天宮十八層地獄」といったど派手な廟。さらには媽祖、七爺・八爺、註生娘娘、城隍夫人などのカミサマたち。タンキー(童乩)とよばれるシャーマンもいます。
こんな妙ちくりんな生き物、馴染みがありませんよね?
個人的には台中の「宝覚寺」で耳にした御詠歌が気になって仕方ありませんでした。
店頭で突如はじまるラジオ体操
この準備運動はなに……?
台湾では接客の基本を日本から取り入れたそうです。
だから開店前に、店頭で挨拶の練習をしている店員達の姿を見かけることがあります。
店員達が大きな声で挨拶しながら深々とお辞儀をする様は、日本の新人研修とそっくり。
しかもリーダー格の店員がスマホをいじりながら場を仕切っているのを見ると、いたたまれない気分になります。
これも台湾の現実の一旦。
日本の犯してしまった罪だと思います。
町歩きしているときにこんな風景を目の当たりにすると、懐かしいような、恥ずかしいような……。
ポルノショップが堂々としすぎている!
夜の台南で撮影
ブラックライトに照らされたこのお店、何を売っていると思いますか?
大人のおもちゃです!
台湾のアダルトショップは日本とまったくちがいます。
どう考えてもエロに対する羞恥心の感覚が日本人とは違うようなのです。
たぶんエロに対してあっけらかんとしているのが台湾人なのではないかと思います。
(まだ未確認なので、ぜひとも聞いてみたいトピックです)
同じく台南で撮影
こんなに露骨なディスプレイって、笑うしかないですよね。
台北の一大観光地「龍山寺」界隈(艋舺/万華)に行くと、これみよがしにバイブレーターが道端で売られております。
日本人観光客がわんさか押し寄せる場所ですが、なぜ誰もこの話をしないのか、不思議でなりません。
そんな台湾がみんな大好きです。
ほらワンちゃん達も、安心して繁華街で寝ているでしょう?
(いや、お犬様達が自由すぎます、って!)
南国だからなぁ(台南で撮影)
すっかりお洒落で洗練された観光地となった台湾。
しかし「妖しいアジア」「ゆるいアジア」の魅力は健在です。
今後も折に触れて書き連ねていこうと思います。