ども。檀原(@yanvalou)です。
久しぶりの更新となります。
以前から感じていたのですが、僕が住む横浜は大阪より80万人も人口が多いのにもかかわらず、文化産業がおとなし目です。
その証拠に編集プロダクションやウェブ関係の製作会社を聞いたことがありません。横浜にある出版社、誰か知っていますか?
これは当の編プロの人たちも同じらしく「うち以外知らない」と言うのがデフォルトの模様。
そこで調べられる限りの編集プロダクションをリストアップしてみました。
(一部デザイン会社や広告代理店も含みます)
まだリスト漏れがあると思います。
教えていただけましたら追加しますので、よろしくお願いいたします。
●横浜市内のプロダクション
1)株式会社ボイズ
まちづくりや芸術文化を得意ジャンルとするデザイン事務所。
守備範囲はブランディング、VI、CI、ロゴ制作、フライヤー・カード、冊子・パンフレット、キャンペーンサイト、ライティング・編集、プロモーション写真、イラスト制作。
個人的には、横浜市交通局の広報誌「ぐるっと」や神奈川県の公共劇場などの取り組みを紹介する広報誌「マグカル」の製作会社という印象が強い。
執筆実績:WEBマガジン創造都市横浜、地域創造、横浜国立大学都市科学部建築学科WEBサイト、マグカル、ANGLE、FIGARO、Penほか 編集実績:横浜美術館30周年記念国際シンポジウム、六本木アートナイトガイドブックほか
所在地:横浜市中区常盤町2丁目10番地 常盤不動産ビル3階205号
URL:
2)はらぺこパブリッシング
「食べることが大好きな各分野のプロフェッショナルが集うプロダクション」という食に特化した編プロ。
守備範囲は、雑誌、パンフレット、チラシなどの紙媒体の編集・制作業務、ページ編集、記事作成、取材、撮影、ライティング。
ZINE(自主製作雑誌)の発行やカフェ開業印刷物のお手伝い(ロゴ作成やメニュー表などの提案)が業務範囲となっているのが面白い。
ほかに編集者・ライター育成(セミナー、ワークショップ、イベント開催)、カフェ・フード・スイーツのプロデュース業も行っているという。
制作実績として上げられているものは、洋菓子のパッケージデザインやポスターデザイン、カタログ誌の作成など。
所在地:横浜市中区吉田町53 新吉田町ビル5A(コワーキングスペース maneku)
URL:
3)株式会社メディアタブレット
5名のライターが所属する編プロ。出版プロデュース(紙版、電子版)、電子書籍の制作・管理を中心にしているという点がユニーク。書籍やムックが専門で、雑誌やウェブは手がけていない模様。
本牧という交通の便が良いとは言えない場所が所在地になっていることから判断して、住居兼事務所か?
URL:
4)株式会社クラフトワークス
スタジオジブリ出版部にいた人物が立ち上げた事務所。
メンバーとしてあげられているのは、編集・ディレクター1名、アシスタント1名。案件に応じてスタッフ(取材ライター、イラストレーター、カメラマン、翻訳者、コピーライターなど)を編成するという。
業務範囲は、書籍や雑誌の編集・制作、取材・ライティング、企業広報誌制作、チラシ・フライヤー制作、漫画原作、デザイン、イラストレーション、イベント企画。
取引先として株式会社スタジオジブリ、 NHKプロモーション、東京都現代美術館、東京国立近代美術館、ウォルト・ディズニー・ジャパン、KADOKAWA など大手の名が上がっている。
執筆実績:ジブリの大博覧会展 パンフレット、ガンダムGのレコンギスタ オフィシャルガイドブック、高畑勲展 日本のアニメーションに遺したもの 図録、熱風(ジブリの PR 誌)、ジ・アート・オブ シン・ゴジラほか
所在地:横浜市都築区中川
URL:
5)NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ
東京から横浜に拠点を移すクリエイターは多い。ライターやカメラマン、デザイナーを含めウェブ廻りの人間が一度は足を運ぶプロダクション。ただしほとんどの来訪者は、すぐ立ち寄らなくなる。つまりそういう環境。市の仕事を取ってくるのが上手い。「ヨコハマ経済新聞」の運営元である。
業務範囲:ローカルメディアの運営、イベント・ワークショップの企画・運営、動画の企画・撮影、コワーキングスペースの運営、地域型クラウドファンディングの企画運営、まちづくりに関する調査・研究・コンサルティングなど
URL:
6)株式会社アドヤン
不動産関係に強い広告代理店。サブカル色が強いフリーペーパー「YABO」を発行している。
業務範囲は、名刺、チラシ、パンフレットなどの紙媒体、ロゴ、キャラクターデザイン、Web制作
URL:
7)株式会社スタジオライティングハイ
南区のライター、岸智志氏が運営する一人会社。ライティングの他にワークショップなども行っている。
執筆実績:著書『文章で生きる夢をマジメに叶えてみよう。 Webライター実践入門』『できるところからスタートする コンテンツマーケティングの手法88』(いずれもMdN)ほか
所在地:横浜市南区大岡1丁目36-24-1(法人番号システムによる)
URL:
●横浜市内の出版社
言うまでもなく出版の中心は東京です。東京の通勤圏内である横浜には、出版社は皆無です。とは言え、ゼロではありません。僕が把握しているのは以下の2社ですが、2社とも装丁家の矢萩多聞さんと所縁が深いようです。
1)三輪舎
東急線・妙蓮寺駅からほど近い「石堂書店」2階のコワーキング・スペース「本屋の二階」で営まれている一人出版社。2014年創業。書籍刊行を専門としている。
*インタビュー記事:
2)春風社
桜木町の紅葉坂にある書籍系の出版社。1999年創業。会社がアカデミックな執筆者を好むだけあって、硬い本が多い。
*インタビュー記事
横浜・紅葉坂の出版社「春風社」 真っ当な仕事が示す、出版社のこれから - ヨコハマ経済新聞
3)横浜タイガ出版
神奈川区の丘陵地帯で稼働するひとり出版社。2018年創業。自費出版事業が中心らしい。
上記のほかに【有隣堂の出版局】、【神奈川新聞の出版局】、【神奈川大学の出版部門】などがあります。
いかがだったでしょうか?
横浜在住のライター以外に需要がない記事だと思いますが、今まで誰もまとめていなかったはずなので刺さる人には刺さるはず。
なにより自分が一番欲しい情報だったのでメモ代わりにまとめてみました。
「横浜コミュニティデザイン・ラボが外注に出している編プロが1社存在する」「神奈川新聞発行の『季刊横濱』をつくっている編プロがある」という話を聞いたことがあるので、たぶん少なくとも2社程度のリスト漏れがあると思います。
今日の記事は以上です。
またのお越しを、お待ちしております!