ども。檀原(@yanvalou)です。
皆さんはインタビューをするとき、どんな言葉で締めていますか?
僕の定番フレーズは以下の通りです。
「特に強調しておきたいことや言い忘れたこと、あるいは『本当はこういう話がしたかったが、質問してくれなかったので言えなかったこと』はありますか?」
相手に安心材料を与える
「特に強調しておきたいこと」は相手に安心してもらうこと、それから自分が相手の話をきちん理解出来ているのか確認するためにしています。
インタビュイーは自分の話がどんな風に書かれるのか、期待と不安を持っています。ですから安心してもらうために、こういう質問は有効だと思います。
ただし話の途中で「強調しておきたいこと」が明らかになっている場合、「強調しておきたいこと」で1度盛り上がった場合などは、この部分は省略します。くどいですからね。
言いたいことを言いやすくしてあげる
「質問してくれなかったので言えなかったこと」ですが、質問する側と回答する側との間で関心の置き所が異なっていることは珍しくありません。
これは僕自身がインタビューされる側に廻ったときに感じることですが、「こういうことを訊いてもらいたい(書いてもらいたい)、でも訊いて(書いて)もらえない」という経験は案外多いものです。
そんなとき「インタビュアーのレベルが低い」と不満を覚える人もいるようですが、僕はこういうとき「こういう質問をしてもらえませんか?」と逆に質問をリクエストして流れをコントロールするようにしています。「こういうことを忘れずに書いて欲しいんですよ」ということもあります。
書く側の欲求と話す側の欲求は違いますから、こちらが話しても書かれるとは限りません。書く側/書かれる側両方体験していますので、それは知っています。しかし「打席に立たなければ球は打てない」と申しますか、とりあえず相手に聞いてもらわなければ話になりません。そこでインタビュアーに任せきりにせず、こちらで流れをつくってしまうことがあります。
このやり方を、インタビューする側に廻ったときにやるということですね。
いまのところ『質問してくれなかったので言えなかったこと』が最期の最期に出てきたことはありません。
どちらかというと、相手の笑いを掴む質問になっています。
そういう意味でも良い締め方かな、と思います。
もちろん退出するときには「よいお話を聞かせていただき、ありがとうございました」「貴重なお時間をいただき、ありがとうございました」などの感謝の言葉は伝えましょう。
インタビューされる側になると見えてくる世界がある
この〆の質問は僕のオリジナルです。
ほかのインタビュアーが似たような質問をしているのを見たことがありません。
しかし自分がインタビューされる側に廻ると、なにかしら見えてくる世界があると思います。
それをインタビューする側になったときにフィードバックすると、インタビューの進行がよりスムーズになるのではないでしょうか。
インタビューの仕方を書いたハウツーページをたくさん見掛けます。
それはそれで参考にはなるでしょう。
しかし初級段階を脱したら、次にするべき勉強はインタビューされる側に廻ることです。
質問され、記事として書かれる。
「される側」になることで学ぶ点は少なくないはずです。
これはロールプレイングではダメです。真剣勝負でないと学びになりません。
1度で良いのでブロガー(ライター)同士でインタビューし合うなどといった機会をつくるべきだと思います。
今日の記事は以上です。
またのお越しを、お待ちしております!