pic: lookme公式tweetより
ども。檀原(@yanvalou)です。
昨日、渋谷で行われた Look Meのイベントに参加してきました。
題して「meetball」。
会場はクラウドファンディングのCampfire さんのオフィスでした。
内容をざっくり書いてしまうと、「取材したい人」と「取材されたい人」のマッチングイベント。
40分ほどのワークショップで短時間の取材を数回繰り返しました。
事前の段階でアナウンスされていたことですが、圧倒的に「取材されたい人」の参加数が多く、したいひととされたい人の数は、それぞれ16:24。
残念だった点は、参加者のプロフィール一覧がなかったこと。
プライバシーを考慮したのかも知れませんが、企画趣旨と照らし合わせて考えると、それ、余計な配慮ですから。
実際に話してみないと相手方の情報がないため、顔と雰囲気を手がかりに直感で面白そうな相手を探すしかありません。
たとえばこんな方がいらっしゃいました。
猫のインスタグラマーmoshinukoさん。
飼い猫を撮影したインスタを柱にして生計を立てているそうです。
moshinukoさん(以下「m」):はじめまして。2016年から「喋る猫のインスタ」を投稿しているmoshinukoと申します。
今年から独立しました。
Q:インスタ1本ですか? だとしたらすごいですね?
m:インスタのほかにもオンラインサロンも主催しているんです。
これまでブログ、アフィリエイト、YouTuber、バンド活動などに挑戦してきましたが、どれも結果が出ませんでした。そこで一念発起して、活動をひとつだけに絞るかわりに、好きなことを全力でやろう、と決めたんです。
最初はマネタイズのことは考えずに、とにかく「見ている人を幸せにする」ということを意識しました。基本、僕の投稿はコメディなんです。
Q:投稿の頻度や時間帯は?
m:1日1回、夜9時に投稿しています。フォローワーさんは9時の投稿と同時にリアルタイムでアクセスしてくれますね。
Q:ファンの方の生活のリズムに組み込まれているんですね? それはつよいですね。
土日も投稿しているんですか?
m:土日もしています。
Q:ネタ切れになりませんか?
m:サロンのメンバーに「一緒に作りませんか?」と呼びかけています。アイディアを出し合っているので、アイデアは無尽蔵ですね。
Q:つくりやすいネタ、得意なネタはどんな風ですか?
m:原則として2匹の猫の会話形式ですが、猫たちとは以心伝心で、動きや表情を見ているだけで言いたいことが伝わってくるんですよ。
Q:猫が1匹のソロバージョンはないんですか?
m:ソロのときもあります。ソロはフォローワーさんやスタッフさん(moshinukoさん)との会話という体裁ですね。
Q:猫の性別は?
m:三毛猫の方は雌で、落ち着きがあって甘えません。茶虎の方は雄で甘えてきます。
Q:猫の動画投稿の傾向として、アクロバティックな動きとか、笑える行動がウケている気がするのですが、その辺りはどうですか?
m:自然な状態を大事にしているので、アクロバティックな投稿は原則として避けるようにしています。
Q:エサや小道具を使った演出もしていない?
m:企業からの PR 依頼の案件では演出もしています。いままでにインスタント食品で有名な某ナショナルメーカーさんやカメラメーカーさん、動画アプリの企業さん、有楽町のリアル店舗さんなどから依頼がありました。
ありったけの愛情を籠めて投稿しつづけていたら、インスタの周辺でマネタイズできるようになったんです。
Q:活動していく上で意識していることを教えて下さい。
m:とくかく「人を楽しませることはなにか」ということを、常に考えています。
サロンのオフライン・イベントも割と開催していまして、Campfireさんのサロンなので、いまいるこの場所でいろいろやってきました。たとえばバンド活動の経験を活かして、猫の生ライブとかですね。
Q:最後に、尊敬しているクリエイターを教えて下さい。
m:YouTuberの瀬戸弘司さんです。
インタビューの持ち時間が10分しかなかったので、訊けたのはこの程度でした。
事前の下調べもできなかったですしね。
最後に30分程度交流会があったのですが、「取材したい人」は「自分のブログに投稿したい」というニーズの人が多いようでした。
う〜ん。
— 檀原照和@ライター (@yanvalou) October 14, 2019
やっぱ出たがりさんよりも、控えめで「本当に自分なんかでいいんですか?」くらいのフツーの人の方が、話の中身が豊かだ。
自分を売り出したい「●●のタマゴ」みたいな人の話は、どこかで聞いたようなものが多く魅力がない。
誤解のないように言い添えておくと、moshinukoさんは面白い部類に入る人です(だからここに書きました)。
「私は話し慣れていないから」という人は少なくないと思いますが、どこかに微かな恥じらいがあるくらいの人の方が、味わいがあるんですよ。生(リアル)な話が聞ける。インタビューは訊く側の技術も要求されますが、大前提として話せる内容が面白くないと、如何ともしがたい訳です。
今日の投稿の〆として、会場で共有された「議論メシ」の黒田悠介さんによるインタビューのコツをシェアします。
(元々はアップするつもりはなく、メモ代わりに撮っただけなので画像が粗いです)
深掘りの基本は AIUEO
- Activity なにをしているのか
- Interactions どんなやりとりをしているのか
- Users 誰が登場人物なのか
- Environment どのような周辺環境なのか
- Object どのような目的なのか
深掘りした情報を編集して「解釈」しよう
違和感に敏感になり
好奇心を駆動させ、AIUEO で
深掘りして得た情報から
解釈して
一緒に新たな気づきを得よう
このワークショップのまとめが、講師本人のnoteに上がっているようです。
昨日「 #meetball 」というイベントに登壇したときに話した「違和感」のはなしをnoteにまとめました。プレゼンテーションあんまり得意じゃないので、参加されてたかたも読んでみてください!https://t.co/uHMvM8x6WG
— 黒田悠介💬議論メシ🍚 (@chlorine0528) October 14, 2019
個人的には、「解釈」は読者に丸投げすべきで、書き手が押しつけることではないと思います。
得てして「知ったか風」の上から目線になりがちですし、ストーリーの豊かさが失われてしまうリスクがあるからです。
インタビュー相手は自分の話がどう受け止められたか、知りたいと思っています。
しかし「解釈」はその場で相手と共有すべき事柄で、どちらかというと原稿には落とすべきではないというのが僕の考えです。
皆さんはどう思いますか?
今日の記事は以上です。
またのお越しを、お待ちしております!