メケメケ

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町工場や倉庫がひしめく運河のほとりから、セカイに向けて書き綴るブログ。

すごい依頼がやって来た!ついに文学賞原稿もクラウドソーシングで依頼する時代に!?

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ども。檀原(@yanvalou)です。

仕事の足しにしようと思って「ココナラ」にサービスを出品しています。
ときどき企業主催のイベントの報告記事の作成依頼が来るのですが、今朝、すごいのが来ました。

 

小学館ノンフィクション大賞の応募原稿をお願いしたいです 

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5万円〜10万円で小学館ノンフィクション大賞の応募原稿を書いて欲しいという依頼です!

もうどこからつっこんでいいのやら。
 詳しく見てみましょう。

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相談内容の詳細

【概要】ノンフィクション大賞応募のためのライターさんを募集します。

【目的】集英社ノンフィクション大賞の応募原稿に使用させて頂きたいと思います。

【依頼背景】 今私は離婚調停中で精神疾患2級の入院患者です。今私の病状も含め、社会的弱者になったからこそ出来る物の考え方を多数持っています。それは「日本に昔から根付いている偏見や社会的弱者からの見えない搾取」です。
 精神疾患である今の私の現状も含めて取材、執筆をお願いしたいと思って降ります。正直価格については相場がよく解らないので応相談ということでもよろしいです。

【提案の際のお願い】出来れば今まで精神疾患や精神科病棟の記事作成に携わったことのある方だとありがたいです。更に言うと、カウンセラーの方で、話しているうちに自分の中の「気付き」を引き出してくださるカウンセラー「出来れば臨床心理士」の方を希望いたします。

 ただ、私の収入が「障害者年金のみ」なので出来るだけお礼はお支払いしたいですが、日々症状が変わり、再度入院する場合もありますので、その辺りを理解してくださる方、お願いいたします。

 

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Twitterのidも出ていますが、一応依頼者のプライバシーという観点から非公開とします。
見に行きましたが、ホームレス、新宗教、犯罪などをテーマにしたルポルタージュが多いことで知られるライターの村田らむさんと揉めているようでした。

この方、もし万が一入賞したら、その後も継続的に僕に仕事を振ってくるつもりなのでしょうか?

 メッセージを送ってみました。

 

メッセージを送ってみたところ……

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ご相談頂きありがとうございます。

まず字数=2万字とのことですが、字数が少なすぎて賞の応募規定を満たしていません。
つまり応募しても無駄で足切りされます。
それでも良ければ構いませんが、どうされますか?

それから相談のタイトルが「小学館ノンフィクション」で文中の記述が「集英社ノンフィクション大賞」ですが、どちらに応募したいのでしょうか?

万が一入選した場合、継続的にこちらに原稿の代筆を依頼されるのでしょうか?
それとも入選後は御自分の実力で書かれるのですか?

以上、よろしくお願いいたします。

 

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すみません。そこまできちんと調べられないのも病状の1つなんです。開高健ノンフィクション大賞です。すみません。ボリュームが足りないのも私の計算ミスです。精神疾患重度になるとこういった当たり前の事を行動したり考えることが出来ません。

とにかく、ノンフィクション大賞に応募出来るだけの原稿作成をお願いしたいです。初心者なので色々お手間を取らせてしまうと思いますが、「重度精神疾患状態の私」だから書ける、伝えられる物が確実にあると考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

 

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どちらかと言うと、「日本のネジ曲がったマスメディア」や「精神疾患患者が搾取されている現実」を知ってもらいたいと言うことが私の願いなので、万が一受賞したとしてもその後のことはあまり考えられるほどの余裕がないので、その都度かんがえていきたいと思います。

 

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とりあえず2万字でどこかのメディアが掲載してくれそうな記事を書くのが、王道ではないですか?

ノンフィクション賞に応募する原稿の制作費は、事前に計算できる類のものではありません。
時間あたりの取材費 × 総時間数
+
原稿料
+
経費
になります。

それから賞に応募したいのであれば、歴代の入賞作のテーマを最初に調べた方が良いですよ。
精神疾患の当事者という括りですと、ノンフィクション賞ではなく、ふつうに出版社に売り込んだ方が良いです。

 

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なるほど。そういうやり方もあるのですね。ありがとうございます。他にも色々探してみます。 

 

中村淳彦さんの『ルポ 中年童貞』を彷彿とさせる

ノンフィクションの賞、僕自身が取っていないのですから、取れるだけの力があるようだったら、わざわざ人に取らせるようなことはしませんって(溜息

とは言え、ノンフィクションの賞レースはその出来よりも、むしろテーマ選びが問われる場所、というのが僕の見解です。つまり実力よりも、場や時代に即したテーマを選び取るだけのセンスや運や出会いに左右される部分が大きいと思います。
(その証拠にほんとうにすごい作品にも関わらず、ノミネートにかすりもしない作品がなんと多いことか!)
その辺りが普通の文学賞と違うところだと思います。

今回のような依頼者の話ばかり集めて1冊に出来たら、それはそれで面白い本になるでしょうね。
電書の試し読みしかしていないのですが、中村淳彦さんの『ルポ 中年童貞』という本があります。

読み所は登場人物が「童貞」ということよりも、むしろ社会不適応な部分をこじらせてモンスター化しているケースが多いという部分です。

今回の依頼主は女性ですが、これに近い気がします。

ところで皆さんなら、どんな風に返信しますか?

今日の記事は以上です。
またのお越しを、お待ちしております!

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