メケメケ

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町工場や倉庫がひしめく運河のほとりから、セカイに向けて書き綴るブログ。

議論を深めるQ&A式書評サービスを見つけた。英語だけど(嘆

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Photo by Kinga Cichewicz on Unsplash

ども。檀原(@yanvalou)です。

今回は自分へのメモも兼ねて。

 

先日、書評に関する考察を書きました。

www.yanvalou.yokohama

過去にこんなことも書いています。

www.yanvalou.yokohama

 

要するに、僕は日本の書評制度に不満を持っているのですが、たまたま英語圏の書評サービスで良質な物を見つけました。

その名も「enotes」です。

f:id:yanvalou:20200710015258p:plain https://www.enotes.com/

Yahoo!知恵袋」や「教えてgoo」の読書感想版とでもいうべきサービスですが、レベルはずっと高いと言えます。
有料オプションで学校の先生向けのサービスもやっているくらいです)

このサービスを知ったのは、ジュノ・ディアスという作家の『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』の書評をググっていたときです。


オスカー・ワオの短く凄まじい人生 (新潮クレスト・ブックス)

個人的に以下の部分が役に立ちました。

フク(*註 同書に登場するカリブ海土着の呪い)の目的は?(What is the purpose of the fuku?)
https://www.enotes.com/topics/convenience-store-woman

英語に翻訳されている日本の作家の項目もあります。

例:

村田沙耶香『コンビニ人間』

桐野夏生の分析

 

一般に、オタクはアニメを観た後、他人の感想や考察記事を読むそうです。

でもこれはオタクに限らないのではないでしょうか?
多くの人は映画や本に感動したら、他人がどう評価したかググってみるのではないでしょうか?

しかし先のエントリーでも書いたように、日本の書評には読後のニーズに応える機能はありません。

しかしenotesは、そこに特化しているのです。

のみならず、あらすじや登場人物紹介もしてくれるなど、読書感想文の宿題にも対応しているのが素晴らしいです。

本を読んでいて

「なぜ主人公はこんな行動に出たのだろう?」

「このシーンの意味が分からない」

などと思った事はありませんか?

Yahoo!知恵袋」や「教えてgoo」で質問しても良いのですが、書評専門サイトに質問機能もあったら、そちらの方が信用できると思いませんか?

enoteには色々な質問が投稿されており、玄人と思われる方々が回答を寄せています。

例)

村上春樹の「タイランド」(*註 連作短編集『神の子どもたちはみな踊る』に収録)のなかのプールのシーンは、作品の中心テーマをどう反映しているか分析して下さい。

なぜ村上春樹の「七番目の男」(*註『レキシントンの幽霊』に収録)の過去の視点は、変わったのでしょうか?

なんだか、ちょっといいですよね?

だれか日本語版をローンチしてくれないでしょうか?

今日の記事は以上です。
またのお越しを、お待ちしております!