ども。檀原(@yanvalou)です。
網膜剥離の手術を受けたのが、6月18日。退院したのが24日。
手術から1ヶ月近く経ちましたが、今週の月曜日の検診で医者から「接触がない運動ならしても良い」と言われたので、早速翌日「東京から1番近い棚田」に自転車を輪行して行ってまいりました。
視力はまだ回復途上。悪い方の目は、レンズの前になにかのクリームを塗って黄色いフィルターをかけたような見え方です。手術直後は目が腫れて開けることもできず、目ヤニだらけでした。指で開くと、目がだらしなく外側を向いており「大丈夫か、自分?」と青くなってました。
しかし今や鏡で見る限りでは、ほぼ両目に違いはなくなり、人目を気にせず外出出来ます。とは言え、ずっとコンタクトだったためメガネの視力が全く合っておらず、夜のお出かけは少し注意が必要な状況です(まだコンタクトが使えません)。
知られざる東京圏の棚田たち
さて先月能登住まいを体験したおり、輪島の「白米千枚田」に行った話をしました。
僕は生まれも育ちもずっと関東ですが、棚田というものを見たことがありませんでした。「棚田」の読み方もわからず、「たなた」「たなだ」「たなでん」のどれだろう、と悩んでいたくらいです(正解は「たなだ」です)。ですから関東には段々畑はあっても、棚田は存在しないと思っていたのです。
ところが何とはなしにググってみたところ、東京近郊にも2つの棚田があるんですね。
今回出向いたのは、後者。トップ画像の棚田です。
日本で唯一、雨水のみで耕作を行なっている天水田(てんすいでん)でもあるという貴重な田んぼなのです。
今回はこの大山千枚田に行くべき5つの理由をご紹介します。
1. 東京・横浜から近い!
大山千枚田は、房総半島のど真ん中の丘陵地に位置します。
都心から車で1時間半ほど(アクアラインを経由した場合)。横浜や川崎、千葉市からなら、もっと近いです。
原則、車がないと行けません。
しかし今回は横須賀側の久里浜からフェリーで金谷に渡り、自転車で移動しました。
フェリーの時刻表。Ⅰ時間に1本ありますが、11時台だけないのに注意!
金谷からの距離は片道20キロ。時間にして90分くらいです。低山しかない房総半島ですから、ど真ん中と言えども激坂はありません。お手軽なサイクリングと言えましょう。
2. 首都圏とは思えぬ山里
道中はこんな感じ。千葉県と言えども、房総半島の丘陵地帯は山里です。
現地に行って気がついたのですが、実は道なりに棚田が点在しています。つまり大山千枚田だけでなく、いくつも棚田があるのです。房総半島は棚田銀座なのでした。
その多くは名前が付いていないようですが、大山のさらに奥(鴨川市側)の山あいに「二子棚田」というのもあるようです(今回は行きませんでした)。
途中でものすごく気になるおそば屋さんを見かけました。
こんな感じでピザ屋さんも。きっと採れ立ての具材を釜で焼いてくれるんでしょうね。
3. 棚田で採れたお米でつくったお酒のオーナーになれる!
さて今回大山千枚田に行ったのは、実は視察のためです。
多くの棚田同様、大山千枚田にもオーナー制度が導入されています。つまり1口いくらで年会費を払うと、棚田の1部を自分のものとして運営することができるのです。
大山千枚田のユニークなところは、別途「日本酒オーナー制度」が設けられているところです。
年会費1万5千円を収めると、この棚田で取れたお米で仕込んだ日本酒(1.8リットル)が3本貰えてしまうのです!
日本酒に限った話ではありませんが、通常、自分が飲むお酒の原料を直接目にすることはありません。それが出来てしまうのです。
しかもボランティアという形で、田植えや雑草取り、刈り入れなどお米作りのプロセスにも関われます。自分で作ったお米をプロの杜氏がお酒にしてくれるなんて、最高じゃないですか!?
というわけで、どんな場所か見に来たというわけです。
4. 秋祭りもある!
5. 農家で民泊!
あるお宅が農家民泊を営んでいるそうなのですが、現在は学校や地域団体の利用が主で、個人での宿泊はお断りしているといいます。しかし「常連さんであれば利用出来る」とのことで、オーナーになって仲良くなれば泊めていただけるかも知れません。
「自然は寂しい。しかし人間の手が加わるとあたたかくなる」
なんだか夢が膨らみますね。
地方まで行かなくても、千葉で充分じゃない?
そんな気にさせられる棚田のお話でした。
番外編:じつは海の幸も!
金谷から行く場合、すこし寄り道して南下すれば有名な「ばんや」さんで海の幸が堪能出来ます。
また北上して富津方面に向かえば、ご当地ラーメンの「竹岡式ラーメン」を食べることが出来ますよ!
「ばんや」さんに隣接している竹岡式ラーメン店。営業していないっぽい。
今日の記事は以上です。
またのお越しを、お待ちしております!