ども。檀原(@yanvalou)です。
時折思い出したようにドロップしている台湾ネタ。久々の登場です。
今回は、あなたの台湾観を狂わせてしまうかもしれない話ほど衝撃的な話をします。
日本では見かけなくなったけど台湾で健在なものの一つは、野良犬。半分以上は黒犬だ。都市郊外の幹線道はかなり暗い。そのバイク専用車線に黒い犬がたむろしてると、冗談抜きで轢き殺しそうになる。同じ車線内に反射鏡のない自転車が走ってたりすると、同じく怖い。
— 檀原照和Dambala Tell-Kaz (@yanvalou) August 31, 2016
そうです。
台湾で驚いたのは、野良犬の多さ。
台湾は間違いなく先進国なのですが(IT環境に関しては日本を抜いたと言っても良いでしょう)、なぜか野良犬がやたらと多い!
下の写真は髙雄の街中で、再開発のために取り壊された眷村(けんそん 中国大陸から台湾にやって来た国民党軍の軍人の住まいが集まっているムラ。旧日本軍の関連施設であることが多く建物の大半は古い木造家屋)なのですが、更地が野良犬の縄張りになっている!
この写真では分かりづらいですが、二つの大きな群れがいて合わせると50匹ちかい犬が野原を我が物顔で走り廻っているんですよ!
しかもこの眷村、取り壊し前までは日本でも人気の観光地の一つ、アート村とも言われた左営区の「自助新村」の跡地……というかなれの果てです。
拡大写真
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下の写真は同じく自助新村の廃墟にて撮影。
廃墟が野良犬のお家になっていました。
寝ているところに近寄ったのですが、急にワンちゃんたちが起きたのでビビってしまい、手ぶれしてます。
野犬と言っても首輪を付けてるのもチラホラいて、飼い犬なのか脱走して野性に返ったのか、判断がつきかねることも多いです。
下の写真のブチは赤い首輪を付けています。
髙雄に限らず、野良犬は本当に多かったです。
たとえば台湾東部の街、花蓮の「将軍府」。
戦前、日本軍の将校が住んでいた官舎群で、ガイドブックにはかならず載っている有名観光地です。
ところが一本裏道に入ると空き家が何軒か並んでおり、それがことごとく屈強な野犬のお家になっているんです!
犬は社会性のある生き物ですから、かならず群れを作っています。将軍府の野良犬は5匹で固まっていました。とても近寄れたもんじゃないし、近づこうものなら、家の敷地から飛び出して吠え立てます。
どうしてこの話、誰も書かないんでしょうね?
ちなみに普通の日本人観光客は「将軍府」というと、この建物を連想します。
台中の町外れの家の前を通りかかったときも、ちょっと面白い家だったので立ち止まってマジマジと眺めていたら、3匹の番犬が飛び出てきて囲まれました!番犬として優秀すぎます!!
台湾では犬に首輪は付けてもリードは付けないのが普通らしく、ヤツらは自由に動き回れます。小さな子供だったら間違いなくトラウマになるレベルです。
台湾中部の高原の町、埔里の日本人宿で聞いた話によると、台湾で野良犬が増えたのは20年前からだそうです。
宿のオーナーの説明によると、その頃「犬食禁止令」が出されたそうで、その影響ではないかとのことでした。つまり台湾の野犬たちは、本来食料になる筈だったということでしょうか?
ちなみに犬たちは6割方黒犬です。残りは黄色とか茶色(赤犬?)ですね。
台湾の町外れは街灯が少なく夜道が本当に暗いのですが、そんなところに黒い犬がうろうろしていると本当に危険です。
何度かスクーターでひき殺しそうになりました。
オーストラリアの郊外では車に曳かれたカンガルーの死体が転がっているそうですが、台湾では犬の轢死体が見られるとのこと。そりゃそうだと思います。
最後に補足になりますが、埔里で野犬狩りと思しき車を見かけたので写真をあげておきます。
僕は野犬狩りだと思っているのですが、もしちがっていたらご指摘下さい。
最後に。
台湾の野良犬について記述しているブログを見つけたので、ご紹介しておきます。
2018年10月1日追記
台湾自転車一周(環島)のことを調べていたら、野良犬の話題が出てきました。環島を達成した方のブログいくつかに「野犬が追いかけてきた」という話が出てきたそうです。