メケメケ

メケメケ

町工場や倉庫がひしめく運河のほとりから、セカイに向けて書き綴るブログ。

インタビューはどこですべきか

f:id:yanvalou:20170615120221j:plainども。檀原(@yanvalou)です。

先日「インタビュー原稿を書き上げるには、どのくらい時間がかかるのか?」というエントリーにも書きましたが、ライター入門的な書籍やブログ記事を読んでも、「ちょっとした気になること」は書かれていません。

www.yanvalou.yokohama

それこそ「インタビュー原稿を1本書くのにどの程度時間がかかるのか」なんてことは、誰も教えてくれません。ライター同士でもまず話題にしませんから、多くの場合、平均的な所要時間は謎のままです。

僕がライター業を始めたとき、気になったことのひとつが「インタビューは、どこでするのが普通なのか?」ということでした。
出版社や Webメディアに入ってからライター仕事を始めた人は、こんなことで一々悩まないと思います。ある程度社会経験を積んだ人も同様でしょう。

でも自己流で積み上げてきた人(例えば Webライターとか)は、こういうことを知りたいんじゃないかと思います。

相手が企業の方の場合、社内の会議室で取材をするパターンが王道です。こういうケースであれば何も悩む必要はありませんね。
しかし相手が組織に所属していないとき、どうすればいいのでしょうか?

多くの場合、インタビューはふつうの喫茶店で行います。
それこそスタバでも構わないでしょう。

以下、自分が気にしているポイントを箇条書きにしてみました。

店内が静かである

インタビュー内容は録音しますから、騒がしい店は避けた方が良いでしょう。
テープ起こしのとき苦労します。
どの支店も静かなルノアールはインタビュアーの味方です。

www.ginza-renoir.co.jp

どこへ行っても騒々しい渋谷でインタビューしなければいけないとき、僕は100%ルノアールを利用します。

机が広い

これは人によるかも知れませんが、取材中、ノートパソコンや手書きでメモを取る際、机が狭いとやりづらさを感じます。机が広いと好都合です。
ルノアールは静かですし、隣の席との間隔もゆったりめで嬉しいのですが、机が小さいという難点があります。
ファミレスやフレッシュネスバーガーは机が広いので、インタビュー向きと言えます。

取材相手に無理をさせない

わざわざ書くほどのことでもありませんが、取材相手の地元や相手にとって交通の便が良いところで話を聞くのが基本です。
取材相手の馴染みの店で取材する場合、なんとなく人柄が伝わってくるのが面白いところです。

自分のホーム的な場所を見つけておく

インタビューでよく使う店をいくつかつくっておきましょう。
相手が大物でも、自分の縄張り的な陣地であれば、落ち着いてインタビューに臨めます。
意識的して自分の「ホーム」を設定しておく訳です。
もちろん相手の地元に出向くのが基本ですが、新宿や渋谷などの繁華街を希望された場合、自分のホームとなる店があると仕事がしやすいでしょう。

僕はいくつかそういう店を決めています。
たとえば都内でしたら、恵比寿の喫茶店「銀座」はインタビューでなんども利用しています。
(映画「嫌われマツコの一生」のロケ地としても有名です)

喫茶 銀座 (キッサ・ギンザ) - 恵比寿/喫茶店 [食べログ]

もちろんルノアールのいくつかの店舗もホームです。

地元でインタビューや打ち合わせでつかう店は三つに絞っていますが、多分こういうことは誰でもやっていると思います。

相手が文字通りのセレブや有名人の場合はホテルの部屋を予約したり、座談会形式の場合は「インタビュールーム」と呼ばれる場所をつかうこともあるようですが、僕は経験したことがありません。

interview.weiden-haus.com

www.wellco.jp

とは言え、インタビューにルールはありません。
相手との距離を縮められるのであれば、極端な話、どこでも良いのかもしれません。

これはインタビューではなく打ち合わせですが、初対面の方と目黒にある庭園美術館の庭で打ち合わせしたことがありました。
最初は目黒の喫茶店にしようと思っていたのですが、絶好の散歩日和だったのでもったいない気がしたのです。

ニューヨークの有名なインタビューブログ”Humans of New York”は、おそらく毎回外でインタビューしているのではないでしょうか?